彦根市は25日、「(仮称)彦根市新市民体育センター建設工事」について、再入札の実施方針を公表した。
再入札の実施にあたっては、当初予定していた69億1000万円の建設工事に係わる予算額を、13億1000万円増額して総額82億2000万円とする考えを示した。
来月2日開会の12月定例市議会に上程する「12月補正予算案」に、今年度分の工事費に5億2400万円を追加するとともに、今年度から令和4年度までの債務負担についても、7億8600円を増額して限度額を49億3200万円に変更した。
今後の再入札に向けての予定スケジュールは、補正予算案を12月市議会に上程し、12月下旬に入札公告を行い、来年2月から3月に開札・仮契約を結び、2月市議会に契約案件を上程し、3月に本契約を締結。令和4年6月の完成、同年12月の供用開始を目指して建設工事を進めていく方針。
市民体育センターは、JR南彦根駅西口近くの「ひこね燦ぱれす」(彦根市小泉町648―3)を解体・撤去した跡地と、その周辺をあわせた約3万6000平方bを事業用地に、RC造一部S造で3階建の体育館施設(スポーツ棟および弓道場)と、2階建の交流施設(まちなか交流棟)から成る総延面積が1万3776平方b規模の新たな複合施設を建設する計画。
基本・実施設計は、石本建築事務所(大阪支所・大阪市中央区)が担当した。
市では、今回の建設工事費の増額に対する財源の確保について、▼個人や団体・企業から寄附を募集する(目標額1億円以上)▼施設の名称にスポンサー名や商品名を付与する「ネーミングライツ」を竣工の半年から1年前に募集する(年間目標額500万円)▼県・国に対して特別交付税の手当・施設整備にかかる県補助金の増額等を要望する―などの施策を示した。
提供:滋賀産業新聞