肝付町は、(仮称)若者定住促進住宅環境整備の実施方針案を示した。事業は、同町初となるPFI活用でBTO方式を採用する計画。特定事業に選定されれば、公募型プロポーザルによる募集要項等を12月中にも公表する。
事業は、PFIを導入して高山地区の市街地(旧高山駅跡地)において、子育て世代を対象とした住宅を整備することにより、若者の定住促進や周辺地域の活性化が目的。事業者による設計・建設後、町に所有権を移転し、事業者が維持管理を実施するBTO方式を採用する見込みで、期間は2051年3月までを予定している。
応募は、設計・工事監理・建設・維持管理・運営の各企業で構成するグループであることが必須。設計は1級建築士事務所の登録、建設は特定建設業を有し、2009年以降の類似実績などが求められる。
対象地は前田3244-2で、約6800uの敷地に20戸程度を検討。間取りは2〜3LDK(住戸専用面積60uほど)のファミリータイプを想定し、入居者あたり2台以上の駐車スペースを確保するなどの外構も要件に盛り込まれる。用地には、高山鉄道記念公園の敷地も含まれ、既設するCB造の記念館(旧駅舎)などの解体も行う。
12月議会にも、特定事業の選定や債務負担行為に関する議案を提出するもよう。同月下旬に要領等を公表後、20年1月にも参加表明を受け付け、企画提案書提出・プレゼンテーションを経て、2月下旬には優先交渉権者を決める見通し。3月中旬には、仮契約および議会議決後の本契約まで進め、21年3月の引き渡し、同年4月の供用開始を目指す。