国土交通省は19日、交通政策審議会第77回港湾分科会を開き、川内港の港湾計画の改訂について「適当である」との答申を受けた。ふ頭再編により耐震強化岸壁を新たに位置付け緊急物資輸送網を強化。2020年度の唐浜地区コンテナターミナルの新規事業化に向け前進した。
主な改訂内容は、京泊地区から唐浜地区にコンテナヤードを移転。水深12m、延長230mの耐震強化岸壁新設のほか、ふ頭用地(3.9ha)を造成する。
また、水域施設計画で水深12mの航路・泊地(22ha)と泊地(1.1ha)を浚渫。発生が見込まれる浚渫土砂86万m3を埋立処分するため、京泊地区に海面処分・活用用地3haを造成。土地利用は港湾関連用地に位置付ける。
このほか、新たな小型船だまりや小型桟橋の整備により、係留の利便性と安全性向上を図り、港湾中央部にある防砂堤(540m)は撤去するほか、船間島地区の小型船だまりでは、防波堤230mを新設する。