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北陸工業新聞社
2019/11/25

【富山】県立大、診断士会がセミナー/FAコンクリートの効果学ぶ/共催で初開催 

 富山県立大学19年度第9回地域連携公開セミナーおよび富山県コンクリート診断士会第24回技術セミナーが21日、射水市の県立大学射水キャンパスで開かれた。
 この日は、「コンクリート構造物のひび割れの実態とフライアッシュによる抑制効果について」をテーマに開催。県立大学、コンクリート診断士会の双方にメリットがあることから、両者共催による初めての合同セミナーとして実施したもの。県立大学地域連携センター研究協力会の会員企業と同大学の学生、診断士会の会員約90人が参加した。
 開会に当たり、診断士会の安川榮志会長があいさつし、自社のフライアッシュコンクリートの納入実績を説明した上で、「においがなくなるなど、いろいろな工夫がなされ、以前と比べると、さらに良い構造物ができていると思う。本日はひび割れの現状も踏まえ、フライアッシュの取り組みを紹介したい」などと述べた。
 セミナーではまず、診断士会の細野恭成副会長が、コンクリート診断の重要性と診断士会の活動内容を紹介。続いて、県立大学工学部環境・社会基盤工学科の伊藤始教授が、「コンクリートのひび割れの基礎と水和熱やASRとの関係について」、北陸電力土木部土木技術チームの参納千夏男氏が、「ASRとASR抑制対策としてのフライアッシュの利用について」、県砺波土木センターの大代武志氏が、「砺波地区におけるフライアッシュコンクリートの取組み」をテーマに、それぞれ概要を解説した。県立大学地域連携センターコーディネーターの藤堂洋三氏は、同センターの取組状況などを報告。
 最後に、県立大学工学部環境・社会基盤工学科の内田慎哉准教授が閉会のあいさつを述べた。伊藤始教授は、「フライアッシュの有効性が周知していくことを期待したい」と話している。

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