建設新聞社
2019/11/22
【東北・岩手】平野組グループを選定/DBO方式の平泉町公民館・図書館複合施設整備
岩手県平泉町は、DBO方式で整備する「町社会教育施設整備事業」の公募型プロポーザルを実施した結果、平野組グループを優先交渉権者に選定した。
今回のプロポには、同グループのほか1グループ(非公表)が応募。平野組グループは、建設を行う平野組を代表企業とし、設計・工事監理を担う久慈設計、総括管理・維持管理・運営を担当するシダックス大新東ヒューマンサービスで構成。審査内容の詳細は12月に公表する。
同町では、社会教育施設のうち、老朽化している公民館、図書館、2010年に解体した平泉体育館の整備に向け、17年3月に「社会教育施設整備方針」、18年3月に「社会教育施設基本構想・基本計画」をそれぞれ策定。新たな地域づくりの拠点として各機能を有する施設整備の検討を進めるとしており、同方針には公民館・図書館(併設)、体育館、文化ホールの順に整備すると示されている。
今回の事業は、この計画に基づいて行われるもので、公民館・図書館(併設)を特定事業者が設計・建設・維持管理・運営業務を一括して行い、施設の所有者資金調達は町が行うDBO方式により実施する。
要求水準書によると、建設場所は同町平泉志羅山地内の約5300平方bとし、規模は延べ1138平方b以上。導入機能は▽公民館(延べ230平方b)▽図書館(同270平方b)▽子育て支援(同110平方b)▽情報発信(同60平方b)▽ホール(同315平方b)▽管理(同153平方b)▽共用部(エントランスホール、サービスヤードなど)―を想定。構造や階数は提案による。
公民館には調理実習室やIT室、研修室などを設置。図書館は一般開架スペース(蔵書数2万0700冊)と児童開架スペース(同1万1000冊)を設ける考え。
同グループの提案での事業コンセプトは▽人づくりの場▽学びの場▽情報交換の場▽コミュニティ形成・交流の場―となっている。
今後、11月中に基本協定、基本契約、施設整備契約、指定管理者基本協定を締結し、12月議会の議決を経て事業に着手。設計・建設期間は12月から22年3月31日までとし、同7月の開館を見込む。維持管理・運営期間は25年3月31日まで。
提供:建設新聞社