県は20日、台風19号により被災した農林・土木施設の復旧費を中心に10億5400万円の11月補正予算案を固めた。補正後の一般会計総額は3532億7700万円。28日開会の11月定例会(〜12月20日まで)に提案する。
10月の台風19号関連では、鳥取港の航路に堆積した土砂撤去に2億5000万円、県、市町管理の林道施設災害に2410万円、農地・農業用施設の耕地災害に2400万円を計上する。
防災対策の河川情報基盤整備は、水位計5カ所と量水標12カ所の増設に1850万円を補正。浸水リスクのあるカ所に設置して避難判断の目安に役立てる。
また、淀江産業廃棄物最終処分場の地下水調査検討に460万円。うち地下水の予備調査費に330万円を充て、有識者による調査会も設置する。
夢みなとタワーでは、民間事業者に物産店舗の運営を委託するため、1階の内装改修2500万円を盛り込んだ。
このほか、土木公共事業は20年度予算を先食いするゼロ県債(債務負担行為)に34億円近くを要求。樹木伐採や河道掘削、橋りょう補修などの事業を年度内に前倒しする。
日刊建設工業新聞