彦根市は、2022年度のオープンを目指して今年度からの着工を予定する「(仮称)彦根市新市民体育センター建設工事」について、入札が不調となった建築工事の入札結果を踏まえて分析・検討作業を進めており、近く「再入札の実施方針」を公表する考え。
建築と電気・設備工事を前回と同じく3件分離で発注するか、それとも一括発注とするか。また、前回の入札で参加した2社ともに予定価格(非公表)を超過したことを受け、補正予算等で工事費の予算枠を増額するかどうかなどを含めて、再入札の実施方針が前回と同じく入札公告の前に公表されることになりそうだ。
市民体育センターは、JR南彦根駅西口近くの「ひこね燦ぱれす」(彦根市小泉町648―3)を解体・撤去した跡地と、その周辺をあわせた約3万6000平方bを事業用地に、RC造一部S造で3階建の体育館施設(スポーツ棟および弓道場)と、2階建の交流施設(まちなか交流棟)から成る総延面積が1万3776平方b規模の新たな複合施設を建設する計画。
総工費は、69億1000万円(造成費や解体費を除く)を見込み、スポーツと文化がつながる「新しい市民の交流拠点づくり」をコンセプトに、当初計画では今年度から3ヵ年計画で建設工事に取り組み、2021年9月の完成、22年4月のオープンを予定していた。第一回目の入札不調に伴い4月のオープン予定日は遅れることとなるが大久保市長は、出来るだけ早く完成できるように事業を進めていくとしている。
建設に係わる基本・実施設計については、石本建築事務所(大阪支所・大阪市中央区)が担当した。
提供:滋賀産業新聞