産学官共同による「構造物の維持管理に関する技術研究会」の初会合が14日開かれた。福井市川合鷲塚町の県工業技術センターで、約30人が参加した。
この研究会は、産から福井県測量設計業協会の建コン部会(コンサル13社)が担い、学からは福井大学、福井工業大学、福井工業高等専門学校ら。官からは福井河川国道事務所、福井県、県工業技術センター、県建設技術公社が参画している。
冒頭、建コン部会の毛利茂則代表(県測協の副会長、ジビル調査設計代表取締役)が挨拶。橋梁の補修点検2巡目(5年に一度の近接目視の点検義務化で、今年度から)を迎え、「今後は一層重要な時期。使命感を強く感じる」と述べ、会の重要性と重ね強調した。
研究のテーマとして、橋梁のメンテナンスを中心に据えることとし、斜面や河川、舗装などの中から選定した。
今議題は、最近の橋梁に関し、1巡目の点検結果(速報)と、県道路メンテナンス会議による学生にもアピールした活動状況、県橋梁点検マニュアル改訂概要についても県道路保全課から説明。
また、新しい道路施設台帳システム「SIMPL」について、概要と使い方を県建設技術公社が紹介。意見として会員の技術向上を図る情報共有には有効で、今後は一般公開も予定などとした。
なお、研究会は2、3カ月に1回のペースで開催。今度末に中間報告し、来年度末には取りまとめを計画している。