建通新聞社(東京)
2019/11/20
【東京】都 有明親水公園、西入江に船着場
東京都港湾局は、建設中の有明親水海浜公園の西入江に船着き場を整備するため基本設計に着手する。有明テニスの森や有明コロシアムの北側の区域に1基を整備する計画で、浮桟橋を前提に複数の構造を比較検討し、それぞれ概算工事費や工期を算定し、最も適した構造形式を絞り込む。11月22日申請締め切り、12月11日開札の希望制指名競争入札を経て業務を委託し、年度内に成果を得る。
有明親水海浜公園は、臨海副都心有明北地区まちづくりガイドラインに基づき都が新設している海浜公園。東雲運河に面した江東区有明1丁目と東雲2丁目の約33・6f(26・5fが水域、7・1fが陸域)が対象区域で、有明北地区の水と緑のネットワークを形成するとともに、自然環境を回復・保全する。東京港の歴史的構築物である「旧防波堤」を良好に保全しつつ、自然に親しめる磯浜や砂浜を備えた多様な水辺空間として整備する計画だ。
船着き場は西側の入り江部分に配置する。標準的な形式として浮桟橋を想定しながら、鋼製やPC製、PCハイブリッドなど複数の構造案を検討し、それぞれの構造形式について永続状態と変動状態の安定性を照査。概算数量や工事費、工期なども算定した上で、施工性や経済性などの観点から総合的に評価し、最適な構造形式を絞り込む。
同公園の南側では、都が東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の会場として有明アリーナの新設や有明テニスの森公園・有明コロシアムの再整備を実施している他、組織委員会が有明体操競技場を建設している。新たな海浜公園は、これら競技会場と連携したにぎわいの創出にも取り組む。