県甲賀土木事務所は、甲賀町岩室で計画している県道岩室北土山線(岩室工区)道路改築事業について、大型擁壁工等の工事を事後審査型一般競争入札(予定)にて来月に公告する。
現在、約110b程度の擁壁工の施工を三東工業社(甲賀市)が担当、その続きとして残区間約90bの工事を発注する。
擁壁工完了後は、岩室北土山線の延長約1000bの舗装工事へと進めていく。来年度中もしくは2ヵ年での工事完了を目指す考えだ。
同事業はこれまで、初段工事として市原建機(甲賀市)が、約100bの掘削工・植生工・排水工―などの工事を完了させ、約5600立方bの掘削工・1万550立方bの盛土工・550bの排水工を請け負う山切り工事第2段を倉田建設(甲賀市)が施工済み。
なお、舗装工事完了後は、老朽化している甲賀町にある和田口橋の橋梁工事へと進めていく方針。現在、キタイ設計(近江八幡市)が設計業務に取り掛かっており、来年9月までに取りまとめていく方針であることから、工事は21年度からとなる見通しだ。工事手法は、仮設橋を設置し、既存橋(延長6b、幅員8・2b)を解体、その後、現橋より大きな新橋を建設する。規模等は設計で決定していく方針。また、仮設橋及び新橋の設置場所は、現橋の上流・下流ともに占有物が多く点在していることから、こちらも取り掛かっている設計業務で工事に適正な場所を選定する。
岩室北土山線全線は、甲賀市甲賀町岩室の県道甲賀土山線を起点に、甲賀市土山町北土山で国道1号と県道大河原北土山線に接続する4・5qの一般県道。起点部から岩室集落の縁を通った後、野洲川に沿って東進し、新名神高速道路・甲賀土山ICから国道1号への取付道路までのL約1・1qを岩室工区として、起・終点部分を拡幅した上でバイパス道路を新設する計画。予定幅員は車道3b×2車線+片側歩道の全幅10・5bで計画。工事は新名神取付道路側から始め、用地買収の進捗に合わせ西進していく。
提供:滋賀産業新聞