知名町は、「あしびの郷・ちな」の敷地内に建設を計画している新庁舎について、基本設計の業者選定にプロポーザル方式を採用する方針を固めた。県内設計事務所の参加を視野に、12月下旬にも実施要領を公告する見通し。工事の入札は2020年11月ごろを予定し、22年1月の完成を目指す。建物の構想規模はRC造2階建約2500u。建設費は約12億円を見込む。
新庁舎の建設予定地は、瀬利覚2362外(敷地面積約2300u)。各階の配置計画等は今後詰め、地中熱や風力による再生可能エネルギーの活用も検討する。敷地内にはS造の車庫・書庫も整備する計画だ。
プロポは12月下旬ごろ、県内設計事務所の参加を想定した要領で公告する見通し。1カ月程度かけて委託業者を選定し、20年6〜7月までに基本設計をまとめる。以後、実施設計(随意契約を予定)を進め、順調に進めば11月末をめどに工事の入札を行う。発注に当たっては、工区分けや地元業者の活用を検討し、1年程度での完成を目指す。
建物と一部外構を含めた建設費は約12億円。施設規模やスケジュール等を盛り込んだ整備方針は、14日のまちづくり町民会議でも了承された。事業を所管する総務課では「これまでの協議内容を踏まえて方針を固めた。より利便性の高い施設が整備できるよう努めていきたい」としている。
現庁舎は1963年の竣工から50年以上が経過し、老朽化や狭あい化が目立つ状況。防災機能も強化する観点から、町制70周年の節目となった2016年度に新庁舎建設の方向性が打ち出された。