徳之島町が進める新庁舎建築基本設計の公募型プロポーザルは、11日で技術提案書の受け付けを終え、県内設計事務所9者が書類を提出したことが明らかになった。業者名は非公表で、参加を表明した10者のうち1者が辞退したもよう。11月下旬に審査委員会を開き、プレゼンテーションに進む5者程度を選定する。建物の構想規模はRC造4〜5階建て約3000u。約16億円の事業費を充て、2020年12月ごろに工事着手する見通しだ。
プロポの参加要件は、1級建築士5人以上を有する県内設計事務所で、09年度以降に延べ2500u以上の公共建築物等の設計実績があること−など。委託契約の際には、町内の1級建築士事務所とのJV構成を求めている。事務取り扱いは、県住宅・建築総合センターが担当。
提出があった9者の技術提案書は、11月下旬に鹿児島大学の友清貴和名誉教授らで構成する審査委員会で審査し、プレゼン(12月7日)に進む5者程度を選定。最優秀提案者は12月中旬をめどに通知する。契約は同月下旬を予定。
基本設計は20年3月末までに終え、7〜11月の期間で実施設計(随意契約予定)を進める方針。工事は地元業者を優先した発注に努め、12月ごろから1年ほどかけて行う見通しだ。
建設場所は亀津7203(敷地面積8418u)で、現庁舎南側にある駐車場敷地。既存の建物は、新庁舎に業務機能を移転したあと解体する。