国土交通省九州地方整備局は、名瀬第2号合同庁舎の整備を計画している。事業期間は2019年度から23年度。設計の委託に向け公募型プロポーザル方式で手続きを進めており、22日の開札予定。履行期間は21年2月28日までで、工事発注は21年度以降。総事業費は約20億円を見込む。
背景には、入居予定の奄美海上保安部(築後62年)等が老朽化したほか、鹿児島地方気象台名瀬測候所(同51年)の現在地は、都市計画道路(末広港線)や子育て・保健・福祉複合施設、バスターミナル、都市公園の予定地となっており、施設整備への支障となっていることから、早急に合同庁舎の施設整備を行い移転する必要がある。
新庁舎の建設地は、奄美市名瀬矢之脇町2219−6外で敷地面積が約4500u。名瀬港本港地区(マリンタウン地区)で隣地には、大島地区消防組合庁舎も整備予定。防災官署の整備で耐震性の確保等により地域防災への貢献を図ることができる。
建物規模はRC造5階3393u。入居官署は奄美海上保安本部や鹿児島地方気象台名瀬測候所のほかに、鹿児島財務事務所名瀬出張所を予定。
なお、同業務では名瀬第2号合同庁舎設計のほかに、名瀬法務総合庁舎の外壁、屋根防水、建具の改修、福岡南公共職業安定所(春日市)のEV棟の増築と改修の設計も含まれる。