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鹿児島建設新聞
2019/11/13

【鹿児島】鹿児島市大型建築計画/児相所は今月中素案、動物園立駐は来年度

 鹿児島市による大型建築物の整備に向けた今後の動きをまとめた。市独自の児童相談所は11月中に素案を作成し、12月からパブリックコメント手続きに入る予定。また、昨年PFI等導入の検討を行った八幡小学校の建て替えや平川動物公園立体駐車場は、コスト縮減が見込めないため従来方式で整備する方針。このほか、松原小学校建て替えは2020年度中に既存校舎を解体し、21−22年度で新築を進めるもようだ。
 児童相談所設置に関する検討委員会での提言によると、場所は主要幹線道路に面した公共交通機関から徒歩圏内、施設規模は2500〜3000u程度を想定。施設構成は、児童相談所に管理エリア(事務室、会議室、休憩室外)や開放エリア(多目的ホール、子育て情報コーナー外)、専門エリア(相談室、検査室、面接室、里親支援室、遊戯訓練室外)など。一時保護所は、管理部門のほかに幼児や学齢の居室エリア、共用生活エリア−などを見込む。
 現在は日総建(東京都)の支援のもと、基本構想・基本計画案の作成を進めており、パブリックコメントを経て来年3月までの策定を目指す。
 動物園立体駐車場は、交通渋滞緩和対策として既存敷地内(31万4000u)にS造4層5段約1万4700uの施設を計画。想定台数は現在の駐車場と合わせて1300台程度。順調にいけば20年度にも着工する方針で、概算工事費は約12億円を見込む。
 八幡小(敷地面積1万8467u)は、基本構想・事業手法検討調査の結果、最も古い普通教室棟(RC造3階建約2000u、1951年度建設)を建て替える方針。松原小(敷地面積1万4783u)は、RC造4階建4243uの新校舎とS造平屋建て154uの渡り廊下を新築する計画で、実施設計を20年7月の期限で進めている。20年度中に校庭へ仮設校舎を設置したあと、引っ越しを済ませて既存校舎を解体。21−22年度で新築し、23年度の供用開始を予定している。


■サッカー等スタジアム
 課題整理後、協議へ
 
 サッカー等スタジアムは、3候補地(浜町バス車庫、ドルフィンポート、住吉町15番街区)について、都市計画や道路、港湾などあらゆる視点で課題の整理を進めている。また、施設の広さや配置、駐車場計画なども併せて検討しており、まとまり次第、県や関係団体とさらなる協議に移るもようだ。なお、同協議にあたっては新たな協議会等の設置は予定していない。
 市は「県が進める鹿児島港本港区エリアまちづくりとの兼ね合いもあるが、オール鹿児島で早期実現を目指したい」としている。

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