熊本県は12日、熊本市流通情報会館で、高校1・2年生を対象にした「建設産業ガイダンス」を開いた。工業系学科を持つ県内16高校から、過去最高となる約560人の生徒や教員、保護者が参加。若手技術者の座談会や業界団体のガイダンスを通して、県内建設産業の魅力を伝えた。
出展したのは、建設業協会、建築協会、道路舗装協会、鉄筋工事業協同組合、塗装防水仕上業協同組合、建設大工工事業協同組合熊友会、防水工事業協会、瓦工業組合、管工事業組合連合会、建築士事務所協会、造園建設業協会、電気工事連合会、法面保護協会、測量設計コンサルタンツ協会、地質調査業協会―の15団体。
座談会では、タレントの田中洋平氏が司会を務め、明興建設の田中太康さん(建設業協会青年部)、和久田建設の平井亜季さん(くまもと建麗会)、有明測量開発社の寺本さくらさん(測量設計コンサルタンツ協会)、こざきの田中聖人さん(塗装防水仕上業協同組合)に、仕事内容ややり甲斐、必要なスキルなどを聞いた。
平井さんは、女性技術者について「貴重な存在なので、すごく優しくしてもらえるし、とても働きやすい」とアピールした上で、「建設業とひと括りにするのではなく、色んな業種を見て、自分に合った職種を見つけてほしい」とアドバイスした。
ガイダンスでは、生徒たちが思い思いにブースを見学。業界担当者が示す未来のロードマップに目を輝かせていた。
水俣高校電気建築システム科の建築コースに通う女子生徒3人は「先輩の話を聞いて不安が和らいだ」「色んな業種があり楽しそう」「将来は地元建設業に入ります」と口々に語っていた。
熊本県土木部監理課の小西英夫課長補佐は「以前のイメージとは違う建設産業の魅力をたくさん発見してもらい、今後の進路に大いに役立ててほしい」と話していた。
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