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北陸工業新聞社
2019/11/18

【福井】災害復旧へ建て方で手順等学ぶ/応急仮設木造住宅の実技講習/全木協福井県協会 

 災害時の復旧・復興において、木造の仮設住宅を建設へ。その普及拡大を狙う実技講習が13日行われた。福井市林藤島町の県立福井産業技術専門学院で。
 先に福井県と協定を交わす、全国木造建設事業協会(通称・全木協)の福井県協会が実施した。座学では背景や実績に理解を深め、実技では実際の建て方を通して、施工手順などの習得に努めた。
 座学では、県協会の濱田肇一会長、徳森岳男技術統括本部長が挨拶。県協会の山口真広事務局次長、全国工務店協会事業部の岩崎誠氏、県建築組合連合会の角田義幸副会長が施工上の注意点や大工打合せなどを話した。
 実技では、県協会の林和夫副会長と、天谷大門主幹事工務店代表が挨拶。県建築組合連合会加盟会社の大工11人による手際いい建て方で、モデル住宅9坪の躯体(杭打ち基礎)を組み上げ。県連の野坂尚吾理事が壁や断熱材の入れ方を伝授。実際の災害現場では、大工工事は20日以内に仕上げ、プレハブなら1週間程度だが、森林・林業の活性化などにも資する木造の重要性を指摘。行政関係者らが作業を見守った。
 なお今実技は、図面が濱田建設。県産材の杉使用は、県木材組合連合会、ふくい県産材協同組合、ニューチップ。プレカットは、県プレカット協業組合。金物・断熱材等は、川市銘材が協力した。

濱田肇一/全木協福井県協会会長

 開会挨拶 11月8日には福井県と協定を締結し(全国都道府県で36番目)、いよいよ有事の際には私たちの力で復旧のお手伝いをすることとなり、身の引き締まる思い。仮設という期限付きだが、通常の施工とは違う方法や手順など、どう施工すればいいかを学ぶ講習に、と意義や目的を示した。

徳森岳男/全木協技術統括本部長

 開会挨拶 全国木造建設事業協会(全木協)は、11年の東日本大震災を受け同年9月1日に設立。日本最大級の工務店組織(JBN、会員約3000社)と、業界最大の建設労働組合(全建総連、会員約62万人)が連携した。災害時における復旧・復興、応急仮設木造住宅建設事業の意義などを紹介した。

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