新潟県交通政策局港湾整備課は寺泊港寺泊地区(長岡市)整備事業で、19年度以降に12億9300万円を投じ、残事業の防波堤(沖)270メートルおよび防砂堤(第2)24メートルを推進していく。
近年、物流の効率化を目的に船舶の大型化や、荷役の効率化が求められているのに対し、中央ふ頭における既存施設は老朽化が進行しており、旅客船の就航で貨物船との輻輳(ふくそう)が深刻になるなど、新たなふ頭整備による再編の必要が生じた。このため、西ふ頭地区に大型の貨物船に対応した岸壁(マイナス5・5メートル)、ふ頭用地、泊地、道路、防波堤からなる国内物流ターミナルを整備し、物流の効率化および貨客分離を図るのが目的。
大河津分水路から流出される土砂の寺泊港内への流入を早急に防ぐ必要があったため、防波堤(沖)整備を一時中断し、第2防砂堤整備を優先。県では、しゅんせつ土を防波堤(沖)本体ケーソンの中詰材として、転用するなど資源の有効利用とコスト縮減に努めている。防波堤は30年度、防砂堤が21年度の事業完了を予定する。
88年度(昭和63)に新規着手し、総事業費77億5600万円に対する進ちょく率は83・3%となっている。