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北陸工業新聞社
2019/11/15

【福井】残事業費は11億2800万円/林道若狭遠敷線26年度完成へ/−県− 

 福井県は、おおい町名田庄木谷〜小浜市下根来地係で進めている林道事業「若狭遠敷線」で、全体事業費5億1000万円を増額し、26年度の完成を目指す構えだ。
 このほど開催された県公共事業等評価委員会に示され、継続が承認。19年度末の進捗率は80・1%、20年度以降の残事業費に11億2812万円を見込んでいる。
 18年に発生した落石により、落石防止対策が必要(1億4000万円)となり、また、法面を触らず川側に拡幅する改築断面に変更が必要(2億6000万円)となった。さらに、労務費・資材単価等の上昇と消費税増税(1億1000万円)など事業期間の延長が5年必要となり、完成予定年度を前回計画の21年度から26年度に変更した。
 効率的な林業経営の展開や適正な森林管理および森林が有する県土保全、水源かん養等の公益的機能の高度発揮を図るため、広域に及ぶ森林を健全に管理する骨格的林道として整備する。全体事業内容はL=1万9600メートル、幅員W=4〜5メートル。19年度まで延長1万5073メートル、20年度以降の残延長は4527メートル。
 事業を休止した場合、利用区域内の半分以上をスギを中心とした人工林が占めており、林道が今後整備されなければ、間伐等適正な森林整備が進まず、間伐材の有効な利用促進が図れなくなるほか、森林整備の遅れは災害発生の原因となる山地荒廃が進むなど、森林の持つ公益的機能が十分に発揮されなくなる。

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