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滋賀産業新聞
2019/11/15

【滋賀】竜王町 中心核整備の基本計画

 竜王町未来創造課は13日、「竜王町コンパクトシティ化構想に基づく中心核整備基本計画策定支援業務」について指名型プロポーザルを実施し、サンワコン滋賀支店(守山市)を受託候補者に選定したと発表した。近く契約し、今年度内の策定を目途に業務をスタート。20年度から、用地整備や建築に関するコンサルタント業務に取りかかる可能性が考えられる。
 コンパクトシティ化構想は、「明るく元気で活力あふれる強いまち竜王町」、「次世代に誇れる竜王町」―の実現に向け、「活力」と「安心」をキーワードに、生活の拠点となる中心核を整備するとともに、既存の集落・団地を維持しつつ、まちの中心核とのネットワークを構築するまちづくりを進めるもの。
 構想の中で示した『10年後の中心核の空間構造イメージ』は、既存の役場・公民館・図書館等が立地し、商業施設(フレンドタウン)の誘致に成功した役場庁舎周辺エリア(タウンセンター)を拡大。
 リーディングプロジェクトと位置付ける第1期で、老朽化による建替を機に、竜王小学校・竜王幼稚園・学童保育所・給食センターなどの文教施設を移転・集約するとともに、防災機能を付加した公園、共用駐車場などを配置する『交流・文教ゾーン』を整備。
 第2期で、竜王小学校跡地・竜王幼稚園跡地を『居住ゾーン(スマートタウン)』に整備するほか、暮らしに便利でくつろぎや世代を超えて集い・利用できる場所へ、飲食店やカフェ、特産物販売、ホームセンター、塾などの誘致を図る『複合ゾーン』を整備。既存の『医療ゾーン』も更に民間医療機関を誘致し拡充する。
 今年度に策定する中心核整備基本計画は、▽構想全体を踏まえた具体的機能の配置▽特に小学校移転整備等リーディングプロジェクトの具体的事業を進めるにあたっての手続・スキーム・配置・スケジュール・概算費用▽交流利活用を促すためのソフト事業の展開―などを盛り込み、構想をより具体化する。
 概ね10年後のまちの姿を描いた「竜王町コンパクトシティ化構想〜子どもたちの未来へ贈る竜王町2030プロジェクト〜子どもと暮らす喜びを実感できるまちづくり」は、概ね30年後の理想的なまちの姿を描いた「竜王町グランドデザイン構想〜未来へ 竜王2050プロジェクト〜竜王の原風景に抱かれた安全でテクノロジーなまちづくり」とともに、昨年度、町民・事業者・学識者を交えて検討を重ね案を作成。今年度、7月25日から8月5日にかけて、町内5ヵ所で説明会を開催。町民及び関係者(在勤者、出身者、企業、団体等)総勢約200名が参加し、「みんなで進めるまちづくり」を目指し意見交換。対話を通して汲み上げた意見を集約し、各構想の内容を充実させた。
 二つの構想の実現は、人口減少や少子高齢化が進む中、将来にわたって地域の活力を維持し生活機能を確保するため町政の最重要課題と位置付ける。
 その中で、「町の顔となる明確な中心核を創ること」は、鉄道の無い竜王町にとって大きなポイント。中心核を、「竜王町の『顔』となり、行きたくなる、一日中いたくなる魅力的な場所にする」とともに「小学校を含め、一帯を広域的防災拠点にする」としている。

提供:滋賀産業新聞