神奈川県建設業協会(神建協、小俣務会長)は12日、法人設立60周年記念祝賀会を横浜市西区内で開き、黒岩祐治神奈川県知事をはじめ、神奈川県議会議員、行政、関係団体、会員の代表者ら約330人が出席した。主催者を代表して小俣会長は、「昭和34年(1959年)に法人化して以来、本年、60周年を迎えることができた」とし、関係者らに感謝の気持ちを伝えた。その上で、「地域建設業の再生・発展にはいまだ多くの課題があるが、期待されている役割はこれまで同様に大変大きい。働き方改革などを推進しながら、若い人にとって魅力ある産業と映るようさらに努力したい」とあいさつ。さらに、「会員一同は、地域との密接な関係なくして存続はできない。今後も地域とのつながりや信頼を大切にし、社会的責任を果たすため、努力していきたい」と述べるとともに、引き続きの支援を求めた。
来賓として黒岩知事は、先の台風被害による会員企業の復旧活動に対して謝意を示した上で、「建設業界の皆さんは、県民の命を守るために努力している。それを広く分かってもらうために、神奈川県独自で『いのち貢献度指名競争入札』を創設した。これからも県民の安全・安心を確保すべく、皆さんとともに歩んでいきたい」とあいさつした。
行政側の来賓を代表して国土交通省関東地方整備局の石原康弘局長は、あいさつの冒頭で「先の台風被害の復旧に際して、多くの会員の皆さんに協力をいただいた」と感謝の気持ちを伝えた。併せて、「皆さんの働きに応えるため、先週、各事務所に地域貢献の災害活動として評価するよう通知した」と説明。さらに、「現下の課題はやはり担い手不足。若手の技術者を育てていく取り組みを進めようと、今検討しているところだ。未来の社会資本を整備し、管理するという良い流れを、皆さんとともにつくっていきたい」と協力を呼び掛けた。
来賓として、神奈川県議会建設・企業常任委員会の山口貴裕委員長、参議院議員の佐藤信秋氏が祝辞を述べた他、参議院議員の足立敏之氏が祝賀のメッセージを寄せた。
式典の中で、緑の保全と文化の振興に貢献する、かながわ森林基金と神奈川フィルハーモニー管弦楽団に寄付金を贈呈した。
提供:建通新聞社