彦根市は、急傾斜地で暮らす地域住民の命と財産を守るために、昨年度から3ヵ年をかけ宮田町の西山地区において擁壁と落石防護柵等を整備する急傾斜地崩壊対策工事を計画。昨年度の第1工区、今年度の第2工区の整備工事に次いで、来年度には最終となる第3工区の急傾斜地崩壊対策工事を予定。来年度当初予算に工事費を予算要望し、工事費の予算化を待って来夏8月頃からの工事着手に向け諸準備を進めていく。
宮田町西山の急傾斜地崩壊対策事業は、法面の崩壊や落石など急傾斜地崩壊対策危険区域に擁壁や落石防護柵などの急傾斜地崩壊対策施設をL約166bにわたり整備していくもの。
2016年度に詳細設計を取りまとめ(担当・金城測量設計)、全体を3つの工区に分けて昨年度から工事スタート。初年度の初工事(施工・杉本工業)に次いで今年度は、先の建設業労指導災害防止協会滋賀県支部の彦根分会が実施した令和元年度の安全衛生パトロール現場(本紙1日付3面に記事掲載)にもなった第2工区の工事を施工(施工・森音)。
来年度に予定する最終となる第3工区は、擁壁工や落石防護柵工・排水構造物工などの急傾斜地崩壊対策施設を、L55bにわたり施工する計画。事業を担当する市道路河川課では、工事費の予算化等の諸手続きを経て、来年度の第1四半期から第2四半期の工事発注を予定し、2020年度内の事業完遂を目指して工事を進めていく考え。
市北部域に位置する宮田町西山の急傾斜地崩壊対策事業は、2015年度から2017年度にかけ3ヵ年で行われた市南部域に位置する稲里北小路の急傾斜地崩壊対策に次いで実施されているもの。さらに、宮田町西山に続いて2021年度以降も順次、急傾斜地崩壊対策危険区域に生活する地域住民の命と財産を守るために、地元住民らとの協議・調整等を図りながら施設整備工事を実施していく。
提供:滋賀産業新聞