静岡市は、総額32億2372万円の11月補正予算案をまとめた。内訳は、一般会計32億0412万円、企業会計1960万円を計上、一般会計のうち約26億6000万円と企業会計の全額は、台風19号による災害復旧対策費。
小中学校普通教室へのエアコン設置、ブロック塀対策予算、台風24号による災害復旧関係費が盛り込まれた2018年度11月補正に比較すると約28億円の減額となるが、土木関連予算は大幅な増額となっている。建築関連では、一般会計に小中学校のトイレリフレッシュ関連予算として約4200万円を計上する。
災害対策復旧費のうち、公共災害復旧事業費は26億6000万円、予算成立後の速やかな発注を目指す。公共災害復旧事業費の内訳は、道路災害復旧事業7億6000万円、林道復旧事業7億7000万円、漁港施設災害復旧事業2億円、河川災害復旧事業9500万円。
関連予算は次の通り(単位=万円)。
〔一般会計〕
<災害復旧対策>
▽道路災害復旧(仙俣線など122路線186カ所)10億9100▽林道復旧(林道東俣線など57路線92カ所、路肩決壊・法面復旧など)9億2470▽漁港施設災害復旧(用宗漁港など1漁港3カ所の防波堤滑動・護岸破損の復旧)2億2350▽河川災害復旧(有東木東沢川など40河川の護岸裏洗掘排水操作ポンプ盤復旧など)1億8130▽農業用施設災害復旧(農道大平幹線など35路線、中島用水樋管など12用水の路肩決壊復旧、流出土砂除去)9695▽体育施設災害復旧(狩野橋スポーツ広場など21施設の流出土砂・流木除去、グラウンド整正など)5420▽公園災害復旧(安倍川緑地など5カ所の流出土砂、流木撤去)4300▽観光施設災害復旧(三保真崎グラウンドゴルフ場)1370▽治山災害復旧(葵区足久保口組など12カ所の流出土砂・倒木除去など)800▽三保松原保全活用事業(真水による被害土壌の洗浄約3000平方b、山砂による松の根埋め戻し約2600平方b)1000▽農業用施設等災害復旧支援事業費助成(被災農業用施設14棟)810▽観光施設修繕(清水第五中学校裏自転車道観光トイレ、清水第五中学校裏清掃用具倉庫)146
<教育環境の充実>
▽小中学校校舎トイレリフレッシュ事業(工事=小学校5校増・計10校、中学校3校増・計6校、設計=小学校15校増・計20校、中学校10校増・計13校)4億1770
<その他>
▽非木造住宅・建築物耐震事業費助成(12件増・計28件)▽予備費(台風19号被災施設復旧のため補充した予備費補正)1億
〔企業会計〕
<水道事業>
▽台風19号被災水道施設の復旧修繕(承元寺導水管保護施設の6脚ブロック補修)150▽同(平野水道施設電磁流量計2台設置)996
提供:建通新聞社
(2019/11/13)
建通新聞社 静岡支社