名古屋市緑政土木局は11月8日、名古屋市緑の審議会第5回なごや緑の基本計画2020改定検討部会を開いた。同部会に提示された答申案によると、2021〜30年度の計画期間内に9公園で民間活力の導入による整備・運営管理を導入していく目標を掲げた。名古屋を代表する鶴舞公園など5公園は、再整備・保存整備・再生整備を重点的に進める方針だ。緑の基本計画答申案は、20年1月27日に予定する緑の審議会で審議し、答申としてとりまとめる見通し。
名古屋を代表する公園は、鶴舞公園、名城公園、名古屋城二之丸庭園、久屋大通公園、東山動植物園の5公園。鶴舞公園は、市第1号公園で国の登録記念物。デザインや主要な施設を尊重しつつ、近年のニーズを踏まえた再整備を進める方針。名城公園・名古屋城二之丸庭園は、県体育館の移転計画や大学移転計画、ホテルの建て替え計画を踏まえた再整備や保存整備を展開する。久屋大通公園は、北エリア・テレビ塔エリアに続く南エリアの整備運営、東山動植物園は再生プランに基づく再生事業を進める。
全体施策は、都市力・地域力・持続力をみどりによって高める施策を展開する。重点事業は▽名古屋を代表する公園の再生▽シンボル並木の形成▽水辺の魅力創出▽企業活力による都市公園の魅力向上(Park−PFI、指定管理者制度)▽沿道緑化など企業活力による都市景観の向上▽地域連携による魅力的な公園づくり(交流、子育て・教育、健康・福祉)▽誰もが使いやすい公園づくり▽みどりの保全(樹林地・湿地、樹林地のある公園緑地)▽公園の防災機能の充実(防災公園の整備など)▽公園・街路樹などの計画的な更新―に置いている。
達成指標を見ると、民間活力導入を9公園で導入(現状は1公園)する他、都市公園の面的な再整備では12公園で事業完了(現状は事業中9公園、事業完了3公園)させるなどの指標を設定する。
提供:建通新聞社