岐阜県飛騨農林事務所は、県営中山間地域総合整備事業合掌地区で戸ケ野用水路など3用水路の改修工事に伴う実施設計を大日コンサルタント(岐阜市)に委託して進めている。設計納期は2020年3月13日まで。工事発注時期は事業の他地域とのバランスを考慮して予算付けするため現段階では未定となっている。
対象となるのは、いずれも白川村合掌地区で戸ケ野地内の戸ケ野用水路と飯島地内の国道156号西側で白川中学校の北側に位置する飯島用水路、稗田地内の道の駅飛騨白山付近にある稗田用水路の農業用用水路3カ所となっている。
改修内容としては、戸ケ野用水路が延長1090bで開口部400_〜500_のベンチフリュームを入れ替える。設計の中で二次製品を選定するとともに、一括か工区分けするかも検討する。
飯島用水路は、延長が430bで、開口部300_〜600_のベンチフリュームを入れ替える。稗田用水路は、頭首工で取水しているチロル型のスクリーン幅約7・4bを取り換えるとともに、ブロック積み根継ぎ補修も予定している。
中山間地域総合整備の合掌地区では、2019年度から5カ年で農業生産基盤整備を進める。農業用用排水施設整備としては、今回委託した3カ所の用水路の他、萩野用水路や鳩谷用水路、飯島排水路、戸島隧道などの整備を予定している。また農道整備では、荻野農道の改修を行う予定だ。 さらに農村生活環境整備事業では、農業集落防災安全施設整備として荻町に2基、島地内に1基の防火水槽を整備する。また荻町交流施設整備も予定している。
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建通新聞社