長浜市は、小中学校校舎等維持管理事業の一環として長浜南中学校に、未整備となっているエレベーターの設置工事を計画、次年度の工事実施に向け今年度事業で設計業務に取り組む。
市教育委員会では、このほど担当コンサルを大村建築設計事務所(長浜市)に決め、今年度内の完了を目途にエレベーター新設に係る実施設計を進めていく。国の交付金を活用して工事を行う予定で、令和2年度の交付金申請を提出。交付金の決定を待って、来年度にエレベーター設置工事を実施する方針。
市の南部に位置する長浜市立長浜南中学校(永久寺町810)は、昭和52年に校舎棟と屋内運動場が竣工。校舎棟は、RC造3階建で延床面積は5227平方b規模。竣工当初はエレベーターが設置されておらず今回は、車いす対応で15人乗りのエレベーターを一基設置するとともに、エレベーター棟の増築工事を計画。新設するエレベーターは、1〜3階の各階停止型とし、給食用コンテナ(W1・45b×D0・9b×H1・55b規格)の乗車も可能とする予定。
また、既設の渡り廊下(S造平屋建)を解体して新設するとともに、階段の手摺設置や各居室の24時間換気設備の改修、中庭の舗装と植栽等の改修工事などを予定。これらの工事費は概算で総額7000万円(直工費)を見込む。
長浜市では、小中学校校舎等維持管理事業で2018年度に北郷里小学校(春近町353)、2016年度に長浜東中学校(堀部町763)に、それぞれ未整備となっていたエレベーターの設置工事を実施。また、昨年度には、市北部域の西浅井町に位置する永原小学校にも未整備となっているエレベーターを設置するために実施設計を取りまとめている(担当・Well―Woods建築設計)。次年度以降も順次、未整備となっている小中学校のエレベーター設置工事を進めていく方針。
提供:滋賀産業新聞