美咲町は、柵原東小学校・柵原西小学校・柵原中学校の町立3校を統合し、小中学校一貫の義務教育学校「(仮称)柵原学園」を設置する意向を示した。2024年4月の開校を予定している。
16年10月に設置された美咲町柵原地域義務教育学校整備検討委員会(委員長・高旗浩志岡山大学教師教育開発センター教授)が10回にわたり3小中学校の再整備方針を検討し、「小中一貫教育を実践する上では、施設一体型の義務教育学校が最適だと考える」と結論付け、町に答申書を提出した。これを受け青野高陽町長も、同一敷地内・施設一体型の義務教育学校「(仮称)柵原学園」の整備方針案を承認し、決定した。
3小中学校の生徒数内訳は、東小は83人、西小は128人、中学は127人の計338人。少子化の流れにより児童生徒数は10年間で各学校とも約2割減となっている。
また、3小中学校いずれも土砂災害警戒区域に指定されていることや、耐震未対応など老朽化が進んでいることも統廃合の要因となっている。
義務教育学校では、小学校過程から中学校過程までの9年間を同一施設内で一貫して教育を受けることができる。近年では、少子化に伴う学校の統廃合が進んでいることもあり、自治体独自の取り組みとして16年度から正式に制度化されている。
町は、学校の設置場所やカリキュラム構成を含め、有識者や町民で構成する委員会を創設し、多様なアイデアを取り入れていく。
「提供:建通新聞社」