東日本建設業保証富山支店は、19年10月分の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
件数は381件で、前年度同月比24・9%増、請負金額が112億5200万円で、同16・5%増と件数、金額ともに増加を示した。請負金額は、北陸地方整備局や県土木部などの増加により、3カ月ぶりのアップとなった。
発注者別請負金額を見ると、国は493・2%の大幅増。北陸地方整備局富山河川国道事務所で、件数が前年の5件から12件に増加し、14億円増加した。独立行政法人等も増えた。
県は同26・0%の増。土木部では、件数が96件から145件に増え、10億円の大幅増。県その他機関は、昨年同期に「富山県立大学看護学部研究棟(2期)改修工事」の保証があった反動から、4億円減となった。
市町村は同28・4%の大幅減。立山町で「立山ブランド海外展開戦略拠点施設整備建築主体工事」、富山市では「大沢野消防署改築主体工事」の保証があり、それぞれ3億円、2億円の増加を示した。昨年同期に「石動駅周辺整備2期(新図書館整備)工事」、「(仮称)蟹谷統合こども園建築主体工事」の大型保証があった小矢部市では、その反動から20億円の大幅減となった。
その他機関は、日本下水道事業団で5億円増加した。
一方、4月からの累計は、件数が同5・0%増の2466件、請負金額が同20・6%増の961億5700万円。過去10カ年の推移は、件数が上から5番目、請負金額が上から6番目。
内訳を見ると、増加はネクスコ中日本52億円、北陸地方整備局45億円、県土木部と県農林水産部が各26億円、富山市13億円など。減少は小矢部市22億円、魚津市13億円、朝日町11億円など。
また、市町村別の累計前払金保証取扱高は、富山市が136億円余でトップ。射水市48億円余、高岡市30億円余、小矢部市と南砺市が各20億円余で続いた。
工事場所別の累計保証取扱高累計は、新川土木と小矢部土木以外はすべて増加。市町村別では、富山市と南砺市で大幅に増加しており、魚津市と小矢部市、朝日町などで減少している。
累計の中間前払金保証取扱件数は、県土木部が23件で最多。次いで富山市12件、県農林水産部10件となった。