県南部流域下水道事務所は19年度、南大萱ポンプ場および橋本・石部の中継ポンプ場計3ヵ所を対象に、防災目的での浸水対策の一環として、耐水化計画の策定に取り組む。
先ごろ担当コンサルをNJS滋賀出張所(甲賀市)に決定。20年2月末までの委託期間で各ポンプ場近くを流れる河川が決壊するなどした場合、どの程度の浸水となるかシミュレーションし、想定される浸水から各ポンプ場を守る対策について検討しまとめる。
対策手法によってはすぐ可能なものは20年度にも詳細設計へ進めることも視野に入れているが、現時点では流動的。
近年、豪雨により発生した浸水によりポンプ場が水没し機能停止、周辺に汚水が溢れ出し住民生活に影響を与えると共に、ポンプ場の機械・電気設備が大きな損傷を受け、復旧に長期間を必要とする事例が多発している事によるもの。
中継ポンプ場は管渠網の途中にあり揚水機能を担う重要施設であることから、構造物の対応などで設備機器を浸水させない耐水化を含め、ポンプ場ごとに異なる浸水深と設備配置をふまえて最適な対策の策定を目指す考えだ。
各施設の概要は次の通り。
▽南大萱ポンプ場(大津市大萱7丁目3249―2)=計画汚水量約41・2立方b/分、敷地約1968平方b。
▽橋本ポンプ場(大津市瀬田5丁目31―8)=計画汚水量約10・7立方b/分、敷地約710平方b。
▽石部ポンプ場(湖南市石部北1丁目2―1)=計画汚水量約0・8立方b/分、敷地約690平方b。
提供:滋賀産業新聞