静岡市は、プール再整備などを予定している大浜公園のリニューアル基本計画案を公表した。29日までのパブリックコメント後、2019年度内に基本計画をまとめる。中心となるプール施設は民間資金活用による社会資本整備(PFI)のうちBTO方式を採用、民間事業者による22年度の設計、23年度の工事着手、25年夏のオープンを目指す。
21年度から22年度初頭にかけ民間事業者を公募する方向で、基本計画策定後、PFI実施方針や事業者公募の要件を詰める。
プール施設の設計、工事は事業者が進め、完成後に市に移管、市は事業者に施設管理料を支払う。レストラン、カフェなどが想定される収益施設と駐車場は、BOO方式を採用。事業者がプールと合わせて一括整備した後も、民間所有施設として独立採算制で維持管理する。
基本方針では、プール施設リニューアルと新しい公園利用サービス導入を示した。民間事業者からの提案による飲食店などの収益施設を通じて年間利用される施設整備を目指し、近隣の憩いの場、健康増進の場として広場、公園機能の充実を図る。
約1万4000平方bのプールゾーン整備では、既存施設を全面撤去し、新たに流水プール、水泳プール(25b)、ウオータースライダー、幼児用プール(じゃぶじゃぶ池など)、更衣室、トイレなどを設置する。それに加え、民間提案施設として水をテーマにしたアトラクションなど1施設を整備する見通し。
約1万4000平方bの公園機能ゾーンでは、民間収益施設と一体的に広場を整備することで、魅力ある空間づくりを想定している。芝生広場や遊具広場、多目的広場、駐車場を整備、園内の津波避難施設は残す方向。収益施設は、建ぺい率の範囲での施設整備を求める。
約6000平方bの松林ゾーンは、海岸防災林としている松林の保全に努め、林内の遠路整備、ベンチなどの休憩施設を配置する。
20年度は、順調なら事業者公募へ向けた契約条項作成やPFI実施方針作成、事業者との契約までのアドバイザリー業務を委託する。
基本計画策定は19年度末までの納期で、日本工営静岡事務所(静岡市葵区)が担当している。
場所は駿河区西島1380、1930年に開園、77年から79年にかけて改修・増設した施設の老朽化が進んでいる。撤去対象の現有施設は、50bプール、流水プール、25bプール、徒歩池、ウオータープール・ウオータースライダーなど
提供:建通新聞社
(2019/11/6)
建通新聞社 静岡支社