全国治水期成同盟会連合会(脇雅史会長)の北陸地方治水大会(会長・入村明妙高市長)は5日、被災した施設の災害復旧関係事業を着実に推進することなど10項目に及ぶ決議文を承認した。
北陸地方治水大会は新潟および富山、石川、長野、福島の5県で構成。きょう6日に東京で開かれる治水事業促進全国大会の決議文と併せ、国土交通省など関係機関への要望活動を行う。
決議事項は次の通り。
▽21年度以降の治水事業費を飛躍的に増額させ、堤防整備、河道掘削、ダム、放水路等の事前防災対策
▽水門等の河川管理施設の老朽化対策など河川の適切な維持管理水準を確保するための地方財政措置の拡充等
▽頻発する水害や土砂災害において、被災した施設の災害復旧関係事業の着実な推進
▽大規模地震に備え、河川堤防等の耐震対策および津波対策の着実な推進
▽水防災意識社会再構築ビジョンに基づく、ハード・ソフトが一体となった防災・減災対策
▽治水機能の向上およびその機能の維持を図るため、既設ダムを有効活用したダム再生
▽地域の生産性向上に寄与する水害・土砂災害対策などの重点的推進
▽治水事業を着実に推進するとともに、現場を担う地方整備局の体制の充実、機能強化の実現
▽TEC−FORCE(緊急災害対策派遣隊)の体制・機能強化
▽北陸地方の豊かな自然、美しい景観、歴史と文化に根差した魅力ある河川環境を創出する「多自然川づくり」等の取組推進