流山市は、(仮称)南流山地域図書館・児童センター設計業務の公募型プロポーザルで、新居千秋都市建築設計(東京都目黒区祐天寺2−14−19)を優先交渉権者に特定した。延べ約3000uの複合施設として、2020年7月31日を期限に基本・実施設計を進める。設計完了後、20〜21年度で施設を建設し、22年4月の開設を目指す。
市は委託料の上限額(消費税を除く)を8930万円としてプロポーザルを実施し、7者が参加。書類審査で落選した2者を除く5者を対象に、施設配置及び土地利用、業務の理解度、その他業務を遂行する上で有効なことについて提案を求め審査を行った。
計画地は南流山中学校そばの流山2539地先で、敷地面積は約1600u。都市計画は第1種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)、第1種高度地区(絶対高さ12m※緩和規定あり)。
想定する建物規模は、S造4階建て、延べ約3000u。南流山中学校に隣接するため、学校活動の妨げにならない仕様を検討し、同じ敷地内に駐車場(15台以上)及び駐輪場(60台以上)を確保する。また、バリアフリー化とともにサインを工夫し多言語にも対応。エレベーターは複数のベビーカーの利用に配慮し、太陽光パネルの設置、屋上の遊び場設置など環境面やスペースの有効活用についても検討する。
図書館は、単なる学習の場としての機能だけでなく、子どもたちから若者、子育て世代、高齢者まで、すべての利用者が居心地の良さや非日常感を感じ、世代同士あるいは世代を超えて交流できるよう、外観・内装・備品までトータルに演出。
そうした中に、一般コーナー(TEENSコーナー含む)・返却ポスト、児童コーナー、参考コーナー、新聞・雑誌コーナー、閲覧室、書庫、事務室、カウンター、カフェ機能、フリースペース(飲食可)などを配置する。
児童センターには、児童が主体的に体を動かして元気に遊べる体育室(小学校教室4教室分程度)、乳幼児と保護者が遊びを通じて情操を育む場となる遊戯室(同2教室分程度)、それに児童の学習(宿題)や親子での読み聞かせに対応できる図書室(同1教室分程度)、児童の創作活動及び親子のふれあいの場となる工作室(同1教室分程度)などを配置。
さらに、子育て世代活動支援センター機能として、児童に関する活動や子育てサークルなど児童の健全育成に関わる団体やボランティア等の利用を想定した研修室(100人程度収容)・会議室(50人程度収容)、キッチンフロア(小学校教室1教室分+飲食スペース)、子育て相談室(同0・5教室分×2部屋以上)、一時預かり(保育)室(同0・5教室分程度以上)、授乳室・おむつ替えスペース等を設ける。