第3回福井市水道事業ビジョン策定委員会(委員長=宇治橋康行福井工業大学教授)が1日、市企業局庁舎の301会議室で開かれ、同ビジョン案を議論した結果、骨子を承認し、今後は文言などの微調整を行い、パブリックコメントを実施することを決めた。
同ビジョンは市水道事業の最上位計画で、対象期間は20年度から28年度まで。議論の中では基本理念に「信頼に応える水づくり(安全で安心な水道をつぎの100年のために)」を掲げ、理想像として安全、強靭、持続を設定している。
3回目となる今回は、事務局がビジョン案全体を対象に、前回からの主な修正箇所などを説明。委員からは、より一般市民に分かりやすい表現を求める意見が出たほか、「水の供給は生活と命にかかわる」と指摘し、想定を超える規模の自然災害が起こった際の対応や対策を尋ねる質問などがあった。
委員会で骨子が認められたことから、今後は文言など細部の微調整を行ったうえで、パブリックコメントを実施予定。第4回の会合については、20年2月頃に開催する予定とした。
なお、前回の委員会では、目指すべき方向性と投資・財政計画の議論にあたり、九頭竜浄水場浄水施設更新(着水井〜浄水池)や原目配水池更新、管網整備・改良工事等など、20年度から9カ年で総額238億円を投入する考えを示していた。