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建通新聞社(神奈川)
2019/11/05

【神奈川】横浜市 和田雨水幹線下水道など20年度に事業化へ

 横浜市は2020年度に西部処理区・中和田雨水幹線下水道(泉区)の整備と帷子川・川井本町地区(旭区)の河川改修を事業化する方針だ。西部処理区・中和田雨水幹線下水道は28年度までの9年間に約40億円をかけて、延長約2410bの雨水幹線をシールド工法や開削工法で敷設するなどして浸水被害の解消を図る。帷子川・川井本町地区の河川改修では33年度までの14年間に約58億円を投じ、延長約680bの新河道などを造って流下能力を向上させる。いずれも11月1日に公共事業事前評価調書案を公表し、12月2日まで市民意見を募る。
 西部処理区・中和田雨水幹線下水道は、上流の泉区和泉中央北2ノ27ノ6先から下流の和泉町1290先に向けて▽内径1800_、延長約800b(シールド)▽内径2600_、延長1500b(シールド)▽2400_×2400_、延長約110b(開削)―で構成。このうち内径1800_と同2600_の区間は和泉町第二公園(泉区和泉中央南1ノ4)に深さ19bの両発進立坑、上流の和泉中央北と下流の和泉町のそれぞれ民有地に深さ14〜7bの到達立坑を設けてシールドマシンを掘り進める計画だ。
 通称・かまくらみちや長後街道などを敷設ルートとし、途中で市営地下鉄ブルーラインの軌道下を通過する。
 また、既存水路と幹線を3カ所でつなぐ総延長約1700bの取水管渠も敷設する。和泉中央北の到達立坑は取水施設にする。
 20年度の実施設計、20〜25年度の幹線工事、26〜18年度の取水管渠工事を予定している。
 事業費内訳は用地買収と地上権設定0・7億円、工事38・6億円、実施設計0・5億円、測量調査0・2億円。工事は▽内径1800_シールド幹線=7・8億円▽内径2600_シールド幹線=13・3億円▽2400_×2400_幹線=1億円▽立坑=1・9億円▽マンホール=2・2億円▽舗装復旧など=0・9億円▽取水管渠=11・5億円―を積み上げた。
 一方、帷子川・川井本町地区の河川改修では旭区川井宿町5ノ7〜川井本町115ノ1間に、国道16号と並走する延長約680b、川幅約10・6b、計画高水位2・6bの新河道を造って護岸を張る。道路橋6橋の架設なども行う。
 20〜31年度の用地取得・物件補償、22〜29年度の測量設計、22〜33年度の工事・支障移設を予定。事業費内訳は▽用地取得3570平方b=7・23億円▽支障移設=2・58億円▽物件補償=12・27億円▽護岸工事=27・96億円▽道路橋6橋工事=6・57億円▽管理橋1橋工事=0・15億円▽測量設計=1・5億円―としている。

提供:建通新聞社