東京都財務局建築保全部は「都立桐ケ丘高等学校(31)改築及び改修工事基本設計」を横河建築設計事務所(品川区)に委託する。プロポーザル方式で選定し、10月31日の見積もり合わせで同社が提示した7997万円(税込み)で契約することを決めた。老朽化した既存校舎を解体して延べ床面積約1万3000平方bの校舎棟と体育館・武道場を新築するとともに、プール棟を改修する計画。11月1日に随意契約を結んで作業を開始する。
桐ケ丘高校(北区赤羽北3ノ5ノ22、敷地面積2万6939平方b)は、小中学校時代に不登校となった経験を持つ生徒や高校の中途退学者のために都が開設したチャレンジスクール(単位制総合学科高校)。既存の建物は▽鉄筋コンクリート造4階建て延べ6027平方bの北校舎棟▽同造4階建て延べ3535平方bの南校舎棟▽同造3階建て延べ2340平方bの体育館・武道場▽同造2階建て延べ769平方bのプール棟―などで構成している。
2001年完成のプール棟を除き建物や設備の老朽化が著しいため、グラウンドに仮設校舎を設置した上でプール棟以外の建物を全て解体し、建て替える。プールについて劣化部分を改修して活用する。
新築する建物の想定規模は校舎棟が延べ床面積1万0838平方b、体育館・武道場が同2272平方bで、200台収容の駐輪場も整備する。
今回委託する基本設計業務の中で、敷地の条件や法令上の規制などを踏まえた最適な施設の配置や構造・規模、施工計画などを絞り込む。納期は20年12月10日。
基本設計の完了後、引き続き同社で実施設計を進め、22年度中に取りまとめる。並行して21〜22年度に仮校舎を整備した上で、22年度中に既存校舎を解体。22〜26年度に改築工事(グラウンド整備を含む)を実施する予定。
提供:建通新聞社