斜面防災対策技術協会富山支部(田中洋一郎支部長)、富山県地質調査業協会(津嶋春秋会長)の役員は30日、県庁に水口功土木部長を訪れ、事業予算の増額・確保など5項目の要望活動を行った。
この日は、県参与の坂田光文協会顧問、田中支部長、津嶋会長、松島一敏理事が参加。県側は水口土木部長、太田浩男次長、江幡光博次長、森田耕司参事砂防課長、酒井信久建設技術企画課長らが出席した。
田中支部長が水口土木部長に要望書を手渡し、「両協会でしっかりと仕事を進め、頑張っていく。今回の要望について協力をお願いしたい」と述べ、安全・安心につながる地すべり対策事業や斜面崩壊対策事業、地質調査への配慮を求めた。これに対し、水口部長は「今年も台風による水害が起きた。本県で大きな災害がなかったのは、先人の方々が一生懸命に治水、砂防に取り組んできた蓄積があったため。甘んじず安全・安心の確保に向け、しっかりと取り組んでいく」と答えた。
主な要望内容は次の通り。
▽地すべり対策事業、斜面崩壊対策事業の予算の増額
・20年度当初予算について必要予算額の確実な確保、増額
・防災・減災、国土強靱化3カ年緊急対策終了後の21年度以降における予算の確保(拡大)
▽地質調査業の継続的な維持・発展
▽登録地すべり防止工事士の積極的な活用
▽地すべり防止施設の長寿命化計画策定調査の実施と計画的な更新工事の実施
▽「立山・黒部」世界文化遺産登録に向けた支援