横浜市青葉区にある桜台団地の管理組合(石井憲夫理事長)は、10月27日の臨時総会で同団地の一括建て替え決議を可決した。5階一部7階建て6棟延べ床面積6万7200平方bの新しい住棟を建設し、地権者分を含め820戸を配置する計画。2020年度の建て替え組合設立認可を経て、21年度に既存住棟の解体から工事をスタートさせる予定だ。横浜市住宅供給公社(市住供)とURリンケージ(本社・東京都中央区)が事業協力者として参画している。
桜台団地は神奈川県住宅供給公社が1966年に完成させた総戸数456戸の大規模分譲団地。東急田園都市線・青葉台駅から徒歩約10分の横浜市青葉区桜台41他にあり、面積約4・5fの敷地に鉄筋コンクリート造4階建て18棟・容積対象延べ床面積2万4330平方bの階段室型住棟が立っている。
建物・設備の老朽化やバリアフリー上の課題、住民の高齢化などを受けて、管理組合では2004年に建て替えの調査委員会を設けるなどして団地再生を検討。15年6月には一括建て替えを見据えて建て替え推進決議を可決していた。
また、10年11月から市住供にコンサルティング業務を任せる中、市住供を窓口にして建て替え基本設計の公募型プロポーザルを実施。16年7月に松田平田設計(東京都港区)を委託先に決めて計画を練っていた。
17年10月に市住供と事業協力協定を締結。18年5月にはURリンケージが共同事業協力者に加わった。
横浜市内で456戸、敷地面積4f超の団地建て替えは前例がなく、国内でも最大級の建て替えになるという。
提供:建通新聞社