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建通新聞社
2019/10/31

【大阪】堺市浜寺小4棟改築は新居千秋都市建築設計

 堺市は、浜寺小学校の校舎4棟改築計画で、公募型プロポーザルにより新居千秋都市建築設計(東京都目黒区)を最優秀提案者に選定した。2021年3月19日までを履行期間として、建築費約19億円を見込む改築計画の設計がスタートする。
 今回の公募には、山田綜合設計・岸本建築設計事務所JV、坂倉建築研究所、新居千秋都市建築設計、小西設計・高橋建築設計事務所JV、小河建築設計事務所、地域計画建築研究所の6者が参加。回遊性があり教育空間として一体利用できる共用部や主体的な学びが広がる平面計画など、児童の良好な教育環境を構想する姿勢が評価され新居千秋都市建築設計が総合評価点89・53点を獲得。提案限度額は6252万円だった。
 計画によると、新築校舎は延べ床面積4700平方b程度とし、普通教室16室、支援教室5室、音楽室・家庭科室・コンピューター室・図書室・多目的室・ランチルーム・職員室各1室―などを盛り込む。仮設校舎は延べ床面積2000平方b程度とし、普通教室12室、支援教室5室、図書室1室、のびのびルーム2室、保健室1室―などを盛り込む。
 改築する4棟は、1956〜69年度に建設した校舎で老朽化が進んでいる。耐力度調査で危険建物と判定されたため、危険改築事業として実施する。また、運動場の面積が市内92校中最も狭隘(きょうあい)なことから南側の敷地を一部拡張、校舎改築と合わせて運動場の拡充を図る。
 同市では今後、2020年度に設計を進める一方、仮設校舎棟をリース契約により設置する。21年度に先行する南棟と付帯施設の解体を進め、22年度に新築校舎の建設に着手する。24年度に残る北棟と付帯施設を解体、25年度末の工事完了を目指す。
 所在地は西区浜寺諏訪森町東2丁163他。敷地面積9257平方b。

提供:建通新聞社