富山市栗山―楡原間を結ぶ国道41号大沢野富山南道路の起工式が27日、富山市惣在寺の県広域消防防災センターで開かれ、県選出国会議員や県・市議、地元関係者ら約80人が盛大に祝った。
式では、吉岡幹夫北陸地方整備局長が「整備を進める猪谷楡原道路を含む国道41号の課題解消に向け全力で取り組んでいく」とあいさつ。石井隆一知事が「富山県と岐阜県をつなぐたいへん重要な道路で、関係地域の活性化につながる」、富山高山連絡道路整備促進期成同盟会長の森雅志富山市長は「円滑に利用可能な道路ネットワークが構築され、富山・岐阜両県の経済、産業、文化がより深まる」と、整備による効果に期待感を示した。続いて来賓の宮腰光寛、田畑裕明の両衆院議員、野上浩太郎、堂故茂、柴田巧の各参院議員、中川忠昭県議会議長が祝辞。石井宏幸富山河川国道事務所長が事業説明した後、関係者が鍬入れし施工中の無事故を願った。
地域高規格道路・富山高山連絡道路の一部である大沢野富山南道路は、大沢野地域における交通混雑の緩和と交通事故の削減のほか、国道41号の物流の信頼性向上を目的にバイパス化するもの。計画区間は富山市栗山から楡原までの約12キロで、14年度に事業化した。区間内にはインターチェンジ5カ所、橋梁9橋、(仮称)大沢野トンネルを建設する。総事業費は380億円で、供用開始は未定。初弾工事の「惣在寺地区道路改良工事」は竹沢建設が施工する。