石川県は、20年度国家予算編成にかかる重点事業に国道8号の富山県境部における倶利伽羅トンネルを位置付けている。
同トンネルは、北陸地方整備局による倶利伽羅防災事業として整備される。トンネルは2本計画されており、東側の1号トンネル1870メートルが県境部をまたぎ、西側の2号トンネル430メートルが石川県内に建設される。両県にまたがる1号トンネルは、トンネルのほぼ中間点に県境部が位置するという。総事業費に約120億円を見込む。詳細設計はオリエンタルコンサルタンツが担当。
工事に向けて北陸地方整備局では19年度、用地取得作業に乗り出している。
現道は連続雨量180ミリ事前通行規制区間であることに加え、既設の倶利伽羅トンネル(延長957メートル、幅員7メートル)が狭小なため、地元からは改善要望がでていた。