愛知県一宮建設事務所は、一級河川青木川の緊急防災対策河川工事で、青木川放水路の詳細設計をいであ名古屋支店(名古屋市港区)に委託した。委託期間は2020年3月末まで。工事は21年度以降となる見込み。
同業務では、奈良子川調整池北側に整備する分水池の他、管理棟の配電盤と水位計、分水池と調整池を結ぶ連通口、放水路の発進立坑と分水池を結ぶ連通口、外構の設計を行う。分水池の底面はコンクリート張りとなる。連通口は開削で施工し、埋め戻す。工事場所は大口町竹田1丁目。
放水路を整備する奈良子川〜昭和川までの区間(延長679b)は発進立坑からトンネル掘削機で掘り進み、同時に丸い放水路(仕上がり内径2000_)を組み立てる。立坑は完成しており、現在は掘削機を製造している。工期は21年8月31日まで。
青木川放水路事業では青木川沿川の都市化が進んでおり、早期に浸水被害を軽減する必要があるため、調整池・分水池、木曽川へ放流する放水路と排水機場を建設する。
1995年度に青木川放水路排水機場と木曽川〜般若川間の放水路(延長2094b)、2006年度に青木川〜昭和川間の放水路(延長1230b)、11年度に般若川〜青木川間の放水路(延長1876b)が完成し、木曽川〜昭和川間の延長5200bが供用開始している。
提供:建通新聞社