倉敷市は18日、公募型プロポーザルで募集していた「倉敷市児島モーターボート競走場施設整備基本構想等業務」の優先交渉権者にパシフィックコンサルタンツ(岡山市北区)を特定した。10月中に契約を締結し、2020年3月末までに構想をまとめる。
今回の基本構想では、老朽化しているスタンド棟をコンパクト化するため、配置する機能を選定し具体的な改修・改築計画を検討。事業方式は、DB(デザイン・ビルド)方式の導入可能性を調査する。スタンド棟は早期に事業を推進するため、現実的で実効性の高い詳細な計画が求められる。
また、スタンド棟以外の遊休エリアなどについては、施設のゾーンニング計画を立案し、市民の憩いの場としての機能も担えるように駐車場を含め、有効活用方法をまとめる。事業方式はDBO方式やPFI手法などの導入可能性を調査する。
倉敷市児島モーターボート競走場は、元浜町地内の敷地10万8601平方bに所在。スタンド棟は鉄筋コンクリート造6階建て(一部、地階塔屋有り)延べ約4万8103平方b。収容人数は約2万5000人。
ボートレース業界は投票の電子化が進み全体のファン数は増加傾向だが、ボートレース本場への来場者は減少傾向。ボートレース児島も平均来場者数は10年前の4割程度に減少し、施設規模の過大が問題となっていた。
「提供:建通新聞社」