鹿児島市内に建築などの計画を周知する標識設置の2019年1〜6月(上半期)をまとめた。57件のうち共同住宅は35件(766戸)で、18年の同時期の36件(1004戸)とほぼ横ばい。一方、延べ床面積が1000uを超える物件は昨年が16件だったのに対し5件にとどまった。 5件のうち、3000u以上の大型分譲マンションは2件。大竜町の「オーヴィジョン大竜」と宇宿2丁目の「アルファステイツ宇宿」のみで、戸数が10〜20戸程度の賃貸マンションが目立った。
好調だった昨年は、大型分譲マンションが5件。照国町の「プレミスト照国表参道」、郡元の「ファーネスト鹿大前レジデンス」、上之園町の「クレアホームズ上之園杜の邸」、易居町の「アルファステイツみなと大通り公園」、西千石町の「レーベン西千石ミッドスクエア」が着工した。また、売れ行きも好調で、完売もしくは、完売間近な物件もすでにある。
今年に入り、分譲マンションの着工が鈍くなっている。あるマンションデベロッパーは、取材に対し「いい土地があれば教えてほしい。規模に見合った敷地がない」と漏らす。
着工数の鈍化は建設が進み市場の飽和状態もあるが、一方で土地問題も挙げられる。再開発などの大型プロジェクトにより街並みも変わっていく中で、今後の不動産の動きも気になるところだ。