アサヒビールホールディングスは、アサヒビール名古屋工場(名古屋市守山区)内に物流施設を新築するとともに、ペットボトル容器商品の製造ラインを新設することを発表した。設備投資額は、物流倉庫に約70億円、ペットボトル容器商品の製造ラインに約50億円を見込んでいる。
物流施設の規模は、鉄骨造3階建て延べ約1万平方bで、建築面積約8000平方b。これまで同工場で製造してきた「アサヒスーパードライ」などの酒類に加えて、新たにペットボトル容器商品を保管する。設計・施工は三井住友建設中部支店(名古屋市中区)が担当。2020年1月の着工、21年4月の稼働を予定。
ペットボトル容器商品の製造ライン新設は、現工場内に調合設備やペットボトル内装設備、無菌充填設備などを導入。「カスピスウォーター」や「三ツ矢サイダー」などのソフトドリンクを製造する。20年8月から導入作業に着手し、21年4月の稼働を予定している。
同工場の所在地は名古屋市守山区西川原町318。
同社は、現在の自社の物流体制について、関東に物流体制が集中しているとし、長距離トラック輸送のドライバーの不足に対応するためにも最適な生産物流体制の構築が課題だと指摘。今回の整備により、名古屋工場はビール類と清涼飲料の製造・物流拠点となり、生産物流体制の平準化を図るとしている。
提供:建通新聞社