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日刊建設タイムズ社
2019/10/28

【千葉】高架橋の下部工推進/県東葛飾土木/越谷流山線の三郷流山橋/来年度以降に上部工等

 県東葛飾土木事務所は、主要地方道越谷流山線社会資本整備総合交付金事業(越谷流山線バイパス事業)で本年度、(仮称)三郷流山橋取付高架橋の下部工を推進する。昨年度にP1・P2橋脚を発注し、本年度はA1橋台、P5〜P7橋脚、P10橋脚・A2橋台の3件を発注。来年度以降にP3・P4橋脚と上部工を実施し、2022年度の完成を目指す。また、9月補正予算では道路受託事業として限度額12億円の債務負担行為を設定した。
 債務負担行為は、埼玉県道路公社が有料道路事業で実施する工事の一部を県が受託し、実施するもの。
 同橋は、埼玉県三郷市と本県流山市を結ぶ(仮称)三郷流山橋の本県取付部。取付部の延長は江戸川堤防付近から主要地方道松戸野田線バイパスまでの約830m。このうち橋梁部は477m、全幅員で8・93m。
 下部工は、橋台が逆T式2基(A1、A2)、橋脚が張り出し式10基(P1〜P10)。昨年度に発注したP1・P2橋脚は市原組が2億4000万円で落札。来年1月31日までの工期で工事を進めている。また、本年度に発注したP10橋脚・A2橋台は、7月24日の入札で工建設が1億7100万円で落札した。工期は210日間。また、A1橋台、P5〜P7橋脚は先月20日に開札し、A1橋台を堀建設が1億9750万円、P5〜P7橋脚を湯浅建設が2億1200万円でそれぞれ落札した。工期はA1橋台が270日間、P5〜P7橋脚が290日間。
 一方、来年度以降に発注を予定する上部工は、形式が江戸川方面から鋼6径間連続少数鈑桁橋(橋長271・5m)、鋼4径間連続少数鈑桁橋(橋長175・5m)、鋼単純合成床版橋(橋長30m)。
 橋梁本線部は松戸野田線バイパスの茂呂神社付近から西側へ約230mの区間。そこから道路は高架し、県道松戸野田線の中央消防署付近までの高架区間に側道が付く。交差点は、起点となる県道松戸野田線、終点となる松戸野田線バイパスとの交差のほか、中間で流山市道221号線との交差など合計4か所。
 同事業は、埼玉県と共同して江戸川を渡河する(仮称)三郷流山橋及び取付高架橋等を新設することにより、流山橋等の江戸川渡河部に集中する交通の分散を図り、地域間の連携強化を目指す。
 同事業の全体計画(事業区間)は埼玉県三郷市前間地先〜流山市三輪野山地先。本県の主要地方道松戸野田線バイパスと埼玉県の主要地方道三郷松伏線を結ぶ。
 埼玉県を含む事業延長は1960m。このうち本県側の延長は1280m。取付部は松戸野田線の現道から松戸野田線バイパスまでの830m。埼玉県側の延長は680m。江戸川の渡河部は450m。
 同事業は有料道路事業を導入し、同事業は埼玉県道路公社が実施。事業期間は18〜22年度の5か年。2車線を先行整備し、23年度の開通を目指す。本県側の事業費は約100億円を見込む。

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