愛知県建築局は、中川住宅の長寿命化計画で2号棟の実施設計に着手した。受託者は岡田建築計画事務所(名古屋市中村区)。2020年2月28日の納期でまとめ、20年度以降の工事に備える。
2号棟は、鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造8階建て延べ1万2096平方b。配置戸数は190戸。1972年に完成した。所在地は名古屋市中川区中島新町2丁目。
長寿命化計画では、建築関係で、防水改修(屋上、バルコニー、共用廊下など)、外壁改修(ひび割れ、浮きなどの補修、吹き付け塗装補修など)、塗装改修(外部鉄部、設備配管、玄関扉、共用部鋼製建具など)、建具改修(外部鋼製建具の塗装改修、各所建具の金物改修など)、耐震性能向上(鋼板内蔵外付けブレースの新設、耐震スリット、外側バットレスなど)を検討する。
設備部分については、電灯設備(共用部照明器具LED化、ポンプ室配管撤去・新設)、給水設備(受水槽・揚水ポンプ撤去、加圧給水ポンプユニット新設、受水槽新設、高架水槽撤去、消防用補給水槽新設、揚水配管撤去、給水管更新など)、排水設備(汚水配管の洗浄、雑排水管の更新など)を行う予定。
同住宅は1〜7号棟の全7棟からなり、長寿命化に向けては、これまでに1号棟(鉄筋コンクリート造8階建て、142戸)と3号棟(同、126戸)の2棟の工事を完了。引き続き2号棟の改修に向け実施設計を進めている。残る4〜7号棟は2号棟の改修後、実施設計を進めていくことになる。建築年は5号棟(160戸)が74年、4号棟(128戸)、6号棟(94戸)、7号棟(102戸)が75年となっている。構造・階数はいずれも鉄筋コンクリート造8階建て。
提供:建通新聞社