大阪府岸和田土木事務所は、住吉川(総延長約4・8`)と雨山川(総延長約1・4`)の2河川で改修計画などの検討業務を実施している。2020年2月下旬の期限で業務を進めており、設計や工事については20年度以降に着手する予定だ。
同事業は「佐野川水系河川整備計画」に基づくもので、対象の2河川はJR熊取駅周辺で合流して佐野川となって大阪湾に注ぐ。業務では両河川の氾濫解析を行い、同整備計画で制定された整備対象区間(住吉川3区間・雨山川1区間)での整備内容を精査し、最適な施設計画を練る。具体的には、河川改修や新規調整池設置などの観点から整備手法を検討する。
大阪府では佐野川水系において、1時間当たり65_程度の降雨による洪水を想定し、整備を進めている。この降雨量に耐えうる改修計画を、コストや実現性などを踏まえ決定する。同整備計画によれば、住吉川は熊取歴史公園に調節池、雨山川は平見橋付近農地に遊水池を設置することが定められている。
業務は「二級河川佐野川 住吉川外河川改修計画等検討委託」として発注され、建設技術研究所(大阪市中央区)が担当している。
提供:建通新聞社