神奈川県は、2018年度の官公需実績をまとめた。工事は全部局合計で834億5695万9000円を契約しており、うち、中小企業者向け実績が占める割合は84・6%(705億6937万4000円)だった。前年度に比べて4・3ポイント上昇している。全部局で契約額最多は476億8250万3000円の県土整備局。中小企業比率は0・6ポイントダウンの89・5%(426億8974万9000円)となった。
官公需は、国や地方公共団体などによる工事発注、物品購入などで、随意契約を含めた全ての契約が対象。資本金の額か出資の総額が3億円以下、または常時使用する従業員の数が300人以下の会社・個人を中小企業者と定義している。
県は18年度に全20部局で10万6960件・1732億8885万9000円を契約。このうち、工事(調査、設計など除く)は9782件・834億5695万9000円だった。件数ベースの中小企業比率は前年度と同じ93・5%。
部局別に見ると、県土整備局の中小企業比率は、件数で0・7ポイントの下落となった。企業庁の中小企業者向け実績は1705件(2・4ポイントアップの95%)・162億6381万4000円(7・7ポイントアップの83・8%)だった。
この他の主な部局の中小企業者向け実績は、教育局で2377件・26億0282万9000円、環境農政局で307件・14億8625万円、総務局で95件・5億4817万9000円。このうち、中小企業比率が前年度を上回ったのは、環境農政局と教育局の金額。
会計局、議会局、人事委員会事務局、監査事務局、労働委員会事務局、収用委員会の契約実績はなかった。
提供:建通新聞社