大京(東京都)は17日、金沢市安江町で建設中の金沢駅武蔵南地区再開発ビル内に整備する分譲マンション「ライオンズ金沢武蔵」の報道関係者向け発表会を開いた。地上18階建て、高さ60メートルの高層マンションで、金沢駅や近江町市場などに近い利便性の高さと、空間を贅沢に活用した高級感ある住戸デザインが売り。シニア層を中心に、ファミリー層もターゲットとする。
再開発ビルは金沢駅から徒歩8分、古くから商業と交通の要衝とされてきた「安江町升形門」に隣接した場所で建設工事(施工・熊谷組)が進められている。規模はRC一部S造地上18階建て延べ1万7969平方メートルで、来年9月の完成を予定。高さ60メートルは金沢城下惣構内のマンションでは最高層となる。
総戸数138戸のうり、権利者住戸11戸を除く127戸を分譲する。間取りは2LDK〜4LDKの全22タイプ。広さは2LDKで約56平方メートル。
住戸の特長では、北陸地方の分譲マンションで初めて、ガスと電気を熱源とするハイブリッド給湯器「ecoone(エコワン)」を採用。天井高は一般的なマンションよりも約20センチほど高い2・6メートルとし、梁や柱を隠し、大型の窓ガラスを多用。上層階からは市内の景色を一望できる。
共用部分では、プライバシー性の高い内廊下を採用。1階部には都市型ホテルを彷彿とさせる吹き抜けのエントランスホールやラウンジなどを設置。施設内にタワーパーキングを設けるほか、敷地内に店舗も併設される。
価格帯は3000万円台から。入居開始日は来年9月下旬。同社によると、これまでに500件以上(県外4割)の問い合わせがあり、すでに100組が予約。11月下旬から事前案内会を開き、優先販売を開始する。
同社が北陸地方で再開発事業に参画するのは今回が初めて。蔭平良昭本部長は「入居される方と地域活性化に貢献できるよう進めていきたい」と話した。