大阪市は、今年2月からプロポーザルにより公募していた「東住吉区矢田南部地域」の開発事業者について、1者から応募があったものの、選定には至らなかったことを明らかにした。市では今後、再公募の時期や条件などについて検証を進める方針だ。
今回のプロポーザルでは、開発条件付きで市有不動産を取得する開発事業者を公募していた。売却敷地面積は全体で約3・5f。予定価格は16億9122万円だった。審査は、計画提案と価格の二段階方式で行う予定だったが、計画提案審査を通過した参加者が価格審査を前に辞退した。
対象地域は、東住吉区矢田5丁目などに位置。もとゆとり健康創造館や、もと地域支援プラザ、もと矢田青少年会館など12施設が集積している。1965年ごろから多くの公共施設が建設されたが、事業終了などに伴い順次供用を廃止。一部は貸し付けなどにより暫定利用されているが、約3fは未利用地となっている。
売却対象土地は、▽もとゆとり健康創造館(5580平方b)▽もと矢田青少年会館・もと矢田南住宅など(2万1687平方b)▽もと矢田青少年会館(2052平方b)―など計3万5318平方b。売却対象建物は、▽もと矢田青少年会館本館(延べ床面積2214平方b)▽もと地域活動支援プラザ東住吉(同973平方b)▽もと市民交流センターひがしすみよし(同4244平方b)―など。
他に、対象地内の北東部分に矢田教育の森公園(1万3827平方b)があるが、売却対象とはしていなかった。
市では、今回の結果を基に公募条件などを再検証し、再度公募する方針だ。時期や公募方式は現在のところ未定としている。
提供:建通新聞社