県県土整備部営繕課は17日、「山武合同庁舎建築工事基本設計」の簡易公募型プロポーザルによる選定結果を公表した。6社が技術提案書を提出し、今月8日に選定委員会を開催。石本建築事務所(東京都千代田区九段南4―6―12)を特定した。施設の老朽化などから、周辺の東金合同庁舎(東金市東新宿17―6)などを集約し、現山武合同庁舎(東金市東新宿1―11)の敷地内で建て替える。履行期限は2020年3月25日。
県有建物長寿命化計画に基づき、山武合同庁舎、東金合同庁舎、山武農業事務所田間分庁舎(両総用水管理課)を集約し、建て替える計画。建て替えは現山武合同庁舎敷地内で行い、東金合同庁舎敷地には駐車場や車庫・倉庫棟を建設し、一体的に活用。防災備蓄倉庫の移転なども行い、防災活動拠点としての機能を強化する。
敷地面積は山武合同庁舎3631u、東金合同庁舎4888u。建物規模は合同庁舎(事務棟)がRC造4階建て延べ約5000u、車庫・倉庫棟がS造2階建て延べ約1400u。工事費に約32億円(消費税込み)を見込んでいる。
事務棟には山武地域振興事務所、東金県税事務所、山武農業事務所、山武土木事務所、東上総教育事務所山武分室などが入居。車庫・倉庫棟は、1階に車庫を配置するほか、倉庫や書庫等を併設。
駐車場については、車庫・倉庫棟の公用車47台分のほか、来庁者用として山武合同庁舎と東金合同庁舎の敷地内に約110台を確保する。
事業スケジュールは、本年度に新庁舎、車庫・倉庫棟の基本設計、旧山武合同庁舎の解体設計、東金合同庁舎に整備する仮設庁舎の実施設計を行う。来年度には新庁舎及び倉庫・車庫棟の実施設計を行うとともに、旧山武合同庁舎の解体と仮設庁舎の建設に着工。21年度に旧庁舎の解体工事を終わらせ、21〜23年度に新庁舎を建設。24年度には新庁舎の供用を開始し、合わせて東金合同庁舎の解体工事を実施。25年度、跡地に倉庫・車庫棟を整備し、26年度中の全施設供用開始を目指す。
本年度は当初予算に新庁舎基本設計費5080万円、地盤調査費750万円、旧庁舎解体設計費670万円、仮設庁舎実施設計費600万円の総額7100万円を措置。
このうち既存の山武合同庁舎解体工事の実施設計は、今月3日の指名競争入札で、東宏設計事務所が予定価格705万4000円に対し590万円で落札した。最低制限価格は564万3000円(いずれも消費税抜き)だった。委託工期は20年3月25日まで。建物は全体で9棟あり、規模はRC造2階建て総延べ面積約1907u。